学生時代の友人が泊まりにきた。早くに結婚した彼女はすでに子供が大学生。私はまだ幼稚園児の母なのに・・・
彼女は子供への愛情が深くて、いや、子供だけじゃなく、人のために何かをするのが上手な人。息子とは初対面だったので、最初こそ照れていたものの、すぐに打ち解けて遊び始めた。日頃私にも一日中話をしたくて、遊んで欲しい時期なのに、母親の私は疲れちゃうので、遊ぶ時と構わない時を完全に分けている、そうしないと身が持たない。でも、彼女は息子の話全てに耳を傾け、遊ぼうと言われれば断らない。そりゃ、息子からしたら嬉しくてあっという間に彼女の魅力に取り憑かれたんだろう。しかも褒め上手。色々持ち上げてもらえて有頂天に違いない。自分の恐竜に関する知識を彼女に教え始めた、笑。
そんな風に2日間過ごして、夕方駅まで送ってお別れ。もっと居てよとは言ったものの、ちゃんと笑顔で元気よく別れた。
家に帰って疲れた私はソファでうとうとしていたのに、「ママー」と起こされてイラッとして目を覚ます、「お手紙書いたんだけど、ハートうまく描けないからママ書いて。」と。文字はまだ書けない息子、自分で紙と色鉛筆出してきて、愛しの彼女に絵手紙を描いていた。彼女の姿と恐竜と自分の好きなものが詰まってた。でもハートが描きたいのにうまく書けないから、ママに手伝ってって。イラッとした自分サイテーだ。なんて健気で可愛いんだ、すぐさまハートを描くのをお手伝いしてあげて、ほっこり。
晩ご飯どき、賑やかだった食卓がひとり減るだけで、しーんとしてる感じがするなと思った瞬間、「みんな居なくて悲しいよ」と泣き顔の息子。大人たちも思っていたけど口にしなかっただけ、4歳は素直に自分の気持ちを表した。そうだよね、みんなで食べたご飯は楽しかったよね!でも、ご飯が喉を通らないなんてことは無いらしく、モリモリ食べていたのがまたおかしい。
次の日の朝、いつもはニコニコ「おはよー」と起きてくる息子が号泣している!ええ、どうしたの?
「だって居ないんだもん・・・」と彼女が帰ってしまった事を引きずっていた様子。しばらく抱きしめて背中をさすっていると落ち着いてきたけど、居ないことがそれほど程悲しいくらいに、楽しい時間をもたらしてくれた彼女にも感謝。そして、別れ際、そんな気持ちをちゃんと我慢して、愚図らずバイバイできた事に成長を感じて、ジーンとしてしまう、こちらまで泣きそう。
彼女がお土産にくれたブロックパズルを泣きながらする息子の気持ちを伝えるべく、声で彼女にメッセージを送る。その返信を読んであげたら、また涙。愛しいと言う気持ちがしっかりとあるんだね、4歳にも。大切にね!
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