【子連れケアンズ旅行記11】母としての旅スタイル

旅行

私はのんびりしたい。会社勤めしていたときは、ぜんなの周りだけ時間の流れがゆっくりしている、と言われていた。胸を張って言わせてもらうが、仕事が遅かったわけではない。せかせかしているのが嫌いなだけ。でも頭の中はフル回転している、だから誤解されているなと感じていた。(敢えて否定もせず受け入れていたけど)
 で、旅の話。旅行中も色んなことやりたいし、見たいし、あちこち行きたいんだけど、ゆったりと余裕を持っていたい。だから、ケアンズは3日あれば見て回れる、5日あればやることなくて暇という話も聞くけど、2週間以上滞在しても暇になんかならなかった。やりたいことは一応全部できて、かつ、のんびりもして理想的。前半はアクティビティに参加して、ドライブもして、後半でやっとラグーンに行くだけとか、ビーチに行くだけの、のんびりした過ごし方が出来て、とっても落ち着いた気持ちになったのだ。しかもある日は私はプールにさえ入らず、(子供を夫にまかせ)ラグーンの横で本を読んだり日光浴をして過ごした。

ラグーンサイドでのんびり

すると、なんとも素敵な音楽が流れてきて、生の演奏っぽかったので、近くのレストランでやっているのかなと思ったら、すぐ後ろでストリートライブをやっていた。それまでもトランペットとかストリートの人の音楽が聞こえて来たことはあるのだけど、このバンドの音楽は最高に心地よかった。調べたらCDも出しているみたいで、普通はラグーンの方を向いている人たちも徐々にバンドの方に向きをかえ、曲が終わると拍手が起こるようになっていく。人を引き付ける音楽とはこういうことなんだな。

 子供たちとの旅は、大人だけだと出会わないものにたくさん出会わせてくれるので、すごく楽しい。だけど、ずーっとママ、ママ言われ続けるので、自分の時間が殆ど持てない。この時だけは純粋に自分の旅だったなぁと思う、すごく貴重な時間。それでは今子供たちは誰かが面倒みてくれるから、一人旅してきて良いよ、と言われて行きたいか?否、それはない。例え一人ででかけても頭のことは子供のことばかりになってしまう。現に今回も旅の途中、夫が気を遣ってひとりでお土産見に行く時間があっても、いつの間にか子供の好きそうなものを探していて、自分のものを見れずに終わる。はっとして自分のものを見るように務めるのだけど、何だか楽しくないんだよね…無理して自分の為の時間を作るのも違う気がする。ずーっと子供のことばかりだとイライラして爆発するくせに、やっぱり子供と一緒に居たいんだろな、ワガママだな私、笑。だから今はまだ一緒に旅して、時々休憩を貰うのがベストってことなんだと思う。

 おしゃれな写真を撮る余裕無いし、洗濯物とhappy birthdayの飾りが同居しちゃうような現実が今の私には合っている。誰にも羨ましがられるようなものじゃないけど、構わない。ピッカピカの旅をSNSにアップ出来なくても心が満たされている、不思議だな。この旅は子供たちからのギフト。そして放っておくと9割は私が子供の世話をすることになるので、(子供たちの荷造りから、日焼け止め塗る、お水入れてー、抱っこー、ねぇねぇ話聞いてー、シャワーはママとがいいとケンカするので日替わりで)少しでも負担を軽減したく、パパでも良いことはパパにお願いしてだの、なんでもっと積極的に子供のことやってくれないんだ!と夫に不満を持ちがち。だけど、それ以外のこと、重い荷物を持ってくれたり、ご飯を作ったり、掃除したり、車の運転したり、色々やってくれている。もし一人なら全部やらなきゃならないと思うと失神しそうだ。ここでも(やってくれ)無いものに不満を持つよりあること(やってくれること)に感謝したほうが幸せだと思う。
 そして何より私は誰かと旅するのが好きなんだ。一人旅には一人旅の良さがあって、すごく自分の成長を感じられるし、自分のための旅なのでそれも良いのだけど、小さい頃から家族旅行をしてきたせいか、旅から帰って旅の思い出話をするのがまた楽しい。未だに両親と、何十年も前の旅の話をする、何十回も繰り返された失敗のエピソードを。これは私にとっての財産だなぁ。そして今度は自分の子どもたちと何回も旅の話をしたい。

 なんだかしんみりしてしまったけど、いよいよ次回は帰国編。まさかまさかの事態で帰国が危うし!?

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