【子連れケアンズ旅行記⑤】『世界の車窓から』の主人公に

旅行

もうひとつの世界遺産、キュランダ熱帯雨林への行き方は色々ある。一番簡単でポピュラーなのは、スカイレールで行って高原列車で帰ってくるツアーに申し込むこと、もしくは反対ルートで。これにはキュランダ村でコアラガーデンかレインフォレストパークへの入園を付けることが出来る、楽しいと思う。コアラを抱っこしたいとかの希望が叶えられる。我が家は別の動物園に行く予定があるので、キュランダではスカイレールを降りてのんびり散策したり、キュランダ村でお土産を見たりするだけでいいな。シャトルバスで行けば$6位で済むところを、列車もスカイレールも$50を超える、た、高いな。(何度でも言うよ)そこで私は考えた。シャトルバスで行ってスカイレールで帰ってくるのはどうだろう?列車には乗らなくても駅で写真だけ取れればいいんじゃない?と。うん、うん、なかなか良い節約方法。これで1万円くらい浮く。しかーし、またもや夫が「列車に乗りたい」と言い出した。(なんでいつも直前に言うんだぁ!めっちゃバスとか調べた時間を返して)もう、いい、わかった、お金のことは置いておいて、やりたいこと、やろう!夫はベタなのが好きなので、キュランダの列車は『世界の車窓から』のオープニングのやつだよ〜と教えたので、それを抑えて置きたいのだと思う。この番組に想い入れがあるのは私の方なのに…
 で、列車は一日二往復しかなく、スカイレールはいつでも乗れるので、往きは列車、帰りはスカイレールのツアーを探したが見つからない。反対はあるのだけど…ちょっと面倒だけど個別に予約することに。これが出発の二日前の出来事。取り敢えずケアンズ駅へと向かう。夕方だったのでやってない。(私はそんなことだと思っていたよ…)次の日3時までやってると調べたので、翌日2時ころ再訪。夫は駅でスカイレールも予約できると言ったが、出来なかった。(これは特に気にしないでおいてあげよう、えらそうだな)それは別で取ることにして、4人分列車のチケットを予約。対応してくれたのは感じの良い女性でテキパキと分かりやすい英語でチケットを取ってくれ、スカイレールの電話番号を書いとく?と聞かれたけど、電話は私達にはハードルが高いので、お断りしてスマホで取るつもり。ところが、スカイレールのウェブサイトから予約しようとしたら、キュランダから帰ってくるのが満席で予約不可、(予約しなくても当日券みたいなのが買える可能性もあるみたいだけど、)現地で帰りの心配するのも嫌なので、もう一度ケアンズ駅に戻り、スカイレールで行ってキュランダから帰ってくるのを列車にしたいので、変更してとお願い。駅は3時までなのに2時50分くらいに行ったけど、嫌な顔せず対応してくれた、良かった!

 まぁ、予約は大変だったけれど、なんとか無事に出来たので、当日朝は宿の近くから市バスに乗り、スカイレールの乗り場であるスミスフィールドまで。バスは小銭を用意しなければならないのが面倒だけど、(ほぼどこでもクレジットカード払いが出来るので、他に現金使ってません)Google Mapのおかげでリアルタイムで遅延もわかるし、降りる駅も大丈夫。旅先でバスに乗りこなすのが一番難しいので、これは画期的なサービス、便利になったなぁ。でもなぜか、スカイレールの駅まで片道でと言うと、freeと言われお金を取られなかった…なんでだろ?

 スカイレールは目安の時間が決まっていて、少し早いけど列に並んでたら大丈夫と日本人の方が案内してくれました!日本語で説明してくださり、なんだかホッとした!途中2回降りて散策できる所があって、熱帯雨林を満喫。アプリをダウンロードすれば、スカイレールの中で日本語の解説が聞けたり、熱帯雨林散策中にはARで蝶々が見れたり、動物が出てきたり、ちょっと面白く子供受けが良い!夢中になりすぎてスマホしか見ないことにもなりかねないので、電波が無くて今は出来ないとか嘘ついて、メリハリ付けました!

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スカイレール


 あ、そうそうここで私のドジ話。スカイレールを降りるとき、まず夫を降ろして子供たち2人が降りるのをサポートしてもらい、最後に私が…あれ?何かに引っ張られて降りられない。振り向くと、リュックの紐がイスに挟まっている。慌てず強く引っ張るも抜けない。すこぶる慌てる。係の人が、リュックを置いて降りろと。お兄さんが乗り込んで引っ張るも抜けず、スカイレールを止めてしまったー!!!(超低速運転?どっちでも同じ)ごめんなさい。夫はニヤニヤして「スカイレール止めた?」と何度も聞いてくる。反省。3歳息子に「ママちゃんとリュック見て」と渋い顔で注意された、ハイ、ごめんなさい。

 キュランダ村では初めてお土産物屋さんを見たので、子どもたちが色々欲しがりすぎ。オーストラリア土産としてひとつは買ってあげる約束をしてるので、色々見て決めてほしいのに、ここでも息子即決派。それまでワニがカッコイイとか言ってたくせに、ほんとはちょっと怖くて、買うなら可愛いのが欲しいといいだし、白いオウムのぬいぐるみを選んだ。え、それ?可愛いけどオーストラリアっぽくない…「もう少し見ない?カンガルーとかコアラじゃなくて良いの?」と聞くと、「やっぱりコアラがいい!」と。そうか、ならかわいいコアラ探そう!でも残念ながらそのお店には適当なのが無く、他にもお店いっぱいあるからと言っても、「かわいいコアラがなーい」と泣き出す始末。なんとかなだめ店を出る。私はそのお店にあったゲッコーの壁掛けが相当気に入っていたのに、値段も見る余裕なく退散、あれ、かわいかったなぁ…ほしいなぁ…
 何軒かお店を見て回り、やっとコアラのぬいぐるみでかわいい感じのをゲット。本人の頭より大きくてやっと待てるくらいのを買えて大喜びの息子、かわぇぇ。娘はカンガルーが欲しくてこだわりがあって、リアルなのは怖いので、少しかわいい感じで、お腹の赤ちゃんがちゃんと取り出せるやつで…と悩み、まだ他にもお店あるから見てからとこの日は購入せず。なんなの、この性格の違いは。こちらはこちらで、多少妥協しないと買えずに終わるんじゃないかとハラハラしております。

 お店に入るたんびに子供たちを監視(言い方)していてぐったり疲れて、全然見れやしない。夫が気を利かせて、子供たちを公園で遊ばせている間、見てきたら?と優しいことを言うじゃないの。どうしちゃったの。あまりにぐったりして一度はベンチでぼーっとしたものの、その後一人でお買い物へ。すると全く違う風景に見えだした、キュランダ村。遠くでBGMが聞こえている、時間がゆったりと流れる中、風が心地よくかすめていく。子供の事ばかり見ていたけれど、異国の地に居る実感がした、今この時。忘れたくないこの感覚、あぁ幸せ。同じモノを見ても、自分次第だなぁと改めて思う。

 帰りは(夫が)待ちに待ったキュランダ高原列車。なのに私がウキウキして、何回も♪たらったった、た、たーらららーらー♪と『世界の車窓から』のオープニングテーマ曲を口ずさむ。慌てて予約したので、進行方向逆向きなことや、4人一列に並んでいて、知らないオージーと向き合っていることなんて気にならない。私は子供の頃からこの番組に憧れていて、いつか行ってみたいなぁ…とわくわくしていたんだ。そんなことはつゆ知らず、息子は動き出して直ぐにコアラを抱えたまま、時には枕代わりにして寝た。約2時間眠り続けた。よって途中のバロンフォールズでは写真撮影のため下車できるのに、私は車内で息子と2人残された。それでも十分満たされる列車の旅だった。

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キュランダ高原列車

 子供のことに集中し過ぎず、時々旅を楽しむモードに切り替えて、満喫しよう!

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