空間ごと味わうインスタレーション好きの私。
わかりやすく言うと、パリのルーブル美術館でモナリザを観るよりも、直島で草間彌生のきのこに入りたい。絵画に詳しくなくても、インスタレーションなら、ただ感じることが出来るから面白い。
ダム湖である高滝湖を見下ろす様に市原湖畔美術館はありました。
まさにここは体で感じる美術館。展示物と建物、湖、美術館のロゴ、ピクセルで書かれた案内表示が一体となって、調和している、そんな空間。
雲ひとつない青空が、屋外のアート作品を綺麗に見せてくれている。子供たちもこう言う美術館だと飽きることなく探索できて、楽しんでいる。小難しい知識は無用だと、子供のアートの楽しみ方を見て、教えてもらう。
何だこれ?おもしろ、変、触りたい!アート作品を観て次は、石ころを拾い、土をほじくり、アートに触れてみて、鬼ごっこを始める・・・自由だな、君たち。
館内では幼児の手は離さないでくださいと受付で言われた。作品に手を触れないでくださいと。
仕方がないのだけど、ちょっと窮屈な感じもする。
海外では作品に触れない様にと書いてあることはあるけど、幼児から手を離すなとは言われない。
子供が言うことを聞かないタイプなら、そりゃ親として手は離さないだろうし、とっても大人しいとかルール守れる子なら、無駄に手を繋ぐ必要も無いのにな。その選択をさせて欲しいなと思ってしまう。
ルールにしないとやらない親も居るだろうし、崖には看板を立てて行くのが日本人的だから、そうだな、仕方がないのかな・・・
ま、そんなモヤモヤが吹き飛ぶくらいに、素晴らしかったのは確か!敷地はそれほど広くないけど、子供たちはつまらなーいと最後まで言う事なく、夢中になった。確実に刺激になっている様に見える。何を感じ取っていて、どんな変化が起こっているのだろう、脳を覗き見たい、笑。
湖の中にもいくつか作品があって、横では釣りボートがぷかぷか浮いている。釣り人には意味をなさないアートかも知れないけれど、湖の上から湖とアートと釣り人は一緒に鑑賞されてる、笑。
全然作品とは関係ないのだけど、美術館のトイレってお洒落な事多くないですか?トイレ行きたくなくても覗いてみる事にしてる。ここは手洗い場がちょっと面白かったよと言う余談。
面白い企画展が開催されたりする様なので、また気になるのがあったら来てみたい。
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