【子連れケアンズ旅行記⑦】コアラと朝食を

　オーストラリア旅行に行くならコアラを抱っこして写真でも撮ろうかなと思うもの。でも、実はオーストラリアでコアラを抱っこできるのは3州のみ。ケアンズ周辺の動物園では抱っこが可能。どこの動物園にしようか悩んでいたときに、コアラと朝食と言うツアーを発見！どゆこと？？ケアンズから車で40分くらいのHARTLEY’S CROCODILE ADVENTURESでは、動物園の中にあるレストランで朝食を食べているときに、スタッフがコアラを連れてきてくれて木に置いて、コアラも一緒にユーカリをむしゃむしゃ食べると言うもの。なんじゃそれ？と思うなかれ、30分間たっぷりと間近でコアラを見たり触ったり出来るのです！スタッフはコアラに関する質問にも答えてくれる。（英語が出来ればね…）抱っこは出来ないけれど一緒に写真撮り放題なわけ。あのずっしり感を体験できるコアラ抱っこも魅力的だけど、順番待ちして一瞬で終わってしまうらしい…身長も120cmから等の制限があるので、息子は出来ない。（そもそも怖がって抱っこしたがらないかも）しかもコアラと抱っこ写真って$20〜$30もするんだよ…それに比べて朝食ツアーは大人$65（約6500円、入園料$43+朝食とコアラちゃん）、子供半額、幼児無料。入園料プラス$22で朝食も付いてコアラと触れ合える、最高じゃない？と思ったわけ。これに決めた！！

　朝食は8時半から9時半の間で、コアラは9時にやってくる。私達は8時45分から食べ始めたので少し慌ただしかった。そう、息子は無料なので朝食をシェアしたのだけど、子供用食器を用意してくれていて、プレートとナイフとフォーク全部、コアラ！息子も大喜びでテンション上がる！普通に大人と同じ朝食が付いてきた娘が「良いなー」と羨ましがるくらい。朝食はフルーツボウルから始まり、スクランブルエッグ、ベーコン、ソーセージ、ベイクドトマトにクロワッサン、これにジュースとコーヒー（もちろんフラットホワイトをオーダー、これはカフェラテみたいなものでオーストラリアではポピュラー）か紅茶（娘にはココア）で結構ボリューミー。子供たちが食べやすいように、切ってあげて自分が食べ始めると、もうコアラが来ちゃった。慌てて口いっぱいに頬張り咀嚼しながらコアラ鑑賞。か、かわいいー。子供たちもすっかり箸（フォーク）を止めて見惚れてる。他にもお客さんが5組くらい居て、ざわざわし始めた。飼育員のお姉さんが一通り説明したあとお触り&写真タイム。他の方たちが並んだのを尻目に、急いで食べる私。「今みんな並んでるから、後で写真取ろうねぇ」（ご飯食べてないし、まだ）大丈夫、私達には30分あるのだから、慌てるなかれ。

そして人の波が引けた頃、我が家はやっとコアラの元に…あぁたまらん。ユーカリをむしゃむしゃしてる姿、Y字の木に挟まって、見るからにずっしりとしたお身体。触ると硬すぎず柔らかすぎずの絶妙な毛並み。怖がり息子はやっぱり触れない、笑。娘はそぉーっと何回も撫で撫で。もう誰も並んでないので我が家はたっぷりと時間をかけてコアラちゃんと触れ合う。そのうちコアラが大人しいことを感じた息子、触りたいと。抱っこしてお尻の方に近づくと、怯えながらも手を伸ばす。コアラはお食事に夢中なので、あっちを向いている、今だ！やった、触れた！！かわいい、かわいいと満面の笑み。勇気を出して触れたことで自信が付いた模様。ますます（大人しく触らせてくれた）コアラを気に入り、一旦席に戻って食事をしたものの、何回も何回もコアラの元へ戻ることに…結局ゆっくり朝食は食べられない母なのでした。でも、怖がりな息子には慣れる時間が必要だったし、こんなに何回も触りに行ってくれて嬉しい限り。動物大好きな娘も大興奮で色んな角度からコアラを観察して一生懸命私に説明してくる。一度写真を取れば満足とばかりに自分の席からコアラを眺める他のお客さんが多かったけど勿体ない。コアラは1日20時間近く眠るそうで、最後の方は寝ちゃいました、それもまたかわいい。そしてクイーンズランド州ではコアラの労働は1日30分まで週3日しか働かせてはならないらしい。貴重な時間をありがとう！！

　その後動物園のコアラのコーナーにいた子たちも、みんな寝てたので、ユーカリを食べる動いているコアラを見れたのも貴重な体験。余韻に浸っていたいけど、9時半からはクロコダイルボートツアーが待っている！すぐお隣なのでギリギリまでコアラを堪能してから、さあ、今度はワニだよ！
　
　この動物園を選んだもう一つの理由が、ボートに乗ってワニの餌付けを見られること。日本を発つ前にガイドブックを見て、「ワニかっこいい！」と毎日言っていた息子。なので喜ぶかなと選んだけど、動物を怖がりすぎててちょっと心配、楽しめるだろうか。ボートはアクリル板があって、まぁまぁ安心感がある、良かった〜。子供たちは今のところワクワク池を眺めている。ガイドさんによると窓に身体を付けていると、ワニが飛びかかってくるので止めてくださいと。それを娘に説明するとちょっとビビった顔で「でも、窓あるから大丈夫でしょ」と強がる、笑。
　ガイドさんが（たまたま日本人の方でした、でも説明は英語）チキンをぶらぶらさせてワニをおびき寄せて〜、ガブッと池から半分身体を出して噛みつかせる。「ワニ、かっこいい！」と息子も楽しめている様子、良かった〜。

　それからカンガルーの檻を探していて、お上品な歩き方の白い鳥に「カンガルーはどこですか？」と歩き方の真似をして付いていくと、すぐそこに寝そべっていた。え、触れ合いなの？そうだ、そもそも檻なんてない、この動物園。ワニなんかは危なくないように囲まれているけど、ガラス越しに見るのではなく溝があったり、ちょっとした壁があるだけで、距離が近い感じ。その鳥が言葉を理解したかは（しかも、日本語）わからないけど、ほんとにカンガルーの所に連れて行ってくれたことに大ウケの子どもたち。その後この鳥を見ると色々お願いしてる、笑。

　動物園の中にもプレイグラウンドがあったり、骨を発掘出来るコーナーがあったり、満足度の高い動物園でした。午前中いっぱい楽しんで最後のお土産屋さんで、娘納得のカンガルーのぬいぐるみ発見！日本でも人見知りで恥ずかしがり屋の娘に、英語でお買い物体験のチャンス到来。まぁ、英語は話せないので、ハローとぬいぐるみを出し、買えたらサンキュー言おうねって約束。それでもモジモジしながらレジへ。そしたらフレンドリーなレジのおばちゃん、色々娘に話しかけてきた。「カンガルーはあなたの一番好きな動物？」娘、ぽかーん。一応訳してイエスかノーか答えてと促し、やっと「イエス！」
　こうして娘の初めての英会話は、ハロー、イエス、サンキューの3つも発言したので、上出来、上出来。

　たっぷりと動物園を堪能した後、そこから少し北にあるポートダグラスと言う街のフォーマイルビーチへ。波がけっこう高いのに攻める子供たち。浅いけれども波に押されまくる息子、目が離せない。本人は楽しくて仕方なく、何回も果敢に挑む。