日本では毎日湯船に浸かる派、温泉大好きな私。悲しいかなケアンズの宿にはシャワーしかないので、温まりたーい。そんな私にピッタリのインノットホットスプリングスへ行ってみよう。ここはキャンプ場と温泉施設が併合してる室内温泉と、その横になんと天然温泉が湧き出る川がある。
ケアンズから南に2時間ほどかかるので、(道のりが長いと子供たちが飽きてくるので)少し寄り道しながら進む。
まずはバリーン湖でクリームティ(スコーンと紅茶)を頂きましょう。私は旅するときすぐお茶にする。現地の人も観光客も大抵はカフェでのんびりお話したり、休憩を取っていることが多く、それに習ってみると凄くゆったりとした気持ちになれるし、次々と観光名所を廻るだけのせかせかした旅より、何倍も豊かな時間を得られるから。でも今回はコーヒー1杯が高過ぎて躊躇してしまう。でも、バリーン湖では美味しいスコーンを食べられるとの情報を得て、のんびりすることに。このイギリス式のスコーンも大好きで、『イングランド―ティーハウスをめぐる旅』を片手に田舎のティーハウスを訪れる旅をしたことも。バリーン湖を見ながらクロテッドクリームとジャムの乗ったスコーンを頬張り、ポットでサーブされる紅茶をゆったりと飲むなんて、素敵じゃない!?想像しただけでもう半分癒やされた、笑。
到着するとツアー客がゾロゾロ出てきて居なくなったのでグッドタイミング!他にはなんにも無い場所だけど、ここでのクリームティがツアーになるほど人気らしい。運良く湖が目の前のテラス席を確保して、レジでオーダー。まさにこんなおばさんがスコーンを焼いてお茶にお呼ばれしたいなと思わせる恰幅のいい笑顔が素敵な人が優しく迎えてくれた。
しかーし、私の甘い夢は壊された、涙。そうだった、今の私は子連れ。ゆっくり落ち着くことなんか出来ないんだったー!!ルーフのある席は寒がり、陽の当たる席に移れば暑いと文句を言い、まだ来ないのー?だの、ジャムきらーいだの、極めつけはもう行こうよー。え、まだ紅茶も注いでないってのに!はぁ…ため息しか出ない。またまた見かねた夫が息子を連れ出してくれ、娘と2人のんびり。ふと思い出す、娘が2歳のとき初めてカフェでふたりでお茶したこと。息子とは対象的に娘は小さい頃から外ではおとなしく出来る子で、困ったことがない。そんな娘に「ママだってたまにはのんびりしたいんだよ~」と愚痴をこぼすと「ママ、いっつものんびりしてるじゃん」うっ、そう?でも、ずーっと息子に振り回されているから、ふたりで女子旅したいねーって。ほんとは自分も立って歩きたいのにママのお茶に付き合ってくれた。
話も寄り道しすぎたけど、その後ミラアミラアの滝を観たりしながら、ようやくインノットへ。しかしすごぉく田舎で何もなく、ちょっとわかりづらい。キャンプ施設みたいなのがあって、近くに看板が出てるので、その前に車を止めると、いるいる、川に入ってる人たち。水着に着替えて行くと、ポコポコと湧き出ている所がある、どんなもんかと足を付けてみると、あちーっ!熱湯注意。(その後も新しい人が来ては触って、びっくりの姿を目撃することに、笑)川の方は冷たくもなく子供たち喜んで入っていく!(水遊び出来ればそれで楽しいものね)でも、私の目的はゆっくり風呂に浸かりたい…なので必死に川の水と混ぜて程良い温泉を作るのに精を出す。乾期だからか水量は少なく、まぁ足湯くらいにしかならなそうだけど、なかなか良いのでは?と座っていると、突然熱いところや川の水が入ってきて冷たかったり、やっぱりのんびりまったりは出来ないのでした。ははは…
もう少しちゃんとした温泉に入りたければ、隣に室内の温泉施設があります。我が家は子供たちと温泉が湧くのをみたり、自分たちで作って楽しみたかったので、こちらにしました。($10払って入ってものんびりできないのが目に見えてるのが本音)娘はずーっと川の水をせっせと入れ続け、ちょうどいい温泉作りに夢中になり、息子はちゃっかり姉の作った所でのんびり浸かってた、笑。我が家ほど長く滞在する人は少なく、みなさん少し入っては様子がわかると退散という感じ。日本人程温泉に思い入れが無いのかもしれない。キャンプ施設のトイレにシャワーもあって、きれいに流して帰りました。
教訓:出来ないことを嘆くより、今出来ることを楽しもう!ママ、ママとまとわりついてくれるのは今だけ。
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